みなさまいつもありがとうございます。
(2歳児クラス4人組が、仲よく1枚の布の上に。)
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《ミニ入園説明会(要予約)》
12月7日(土)の13時から、開催いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
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”やっと・ようやく”という感じですが、朝晩は寒さを感じるぐらいになってきました。
毎年同じことを書いている気もしますが、ひだまりでは今年の冬も例年通り薄着で過ごしたいと思います。
気温10℃を切る真冬でも 洋服3枚以内でお散歩に出かけます。園内でもこれ以上厚着で過ごすことは基本ありません。
洋服3枚とは、「肌着(1)+ 長袖Tシャツ(2) + トレーナー(3)」もしくは「肌着(1) + 長袖Tシャツ 又は トレーナー (2)+ ベスト 又は 動きやすい薄手のはおりもの(3)」のイメージです。
今のうちから、子どもたちの体を慣らしていきたいと思います。寒いと言っても、真冬ほどではありませんので、私たちの判断で、その時の服を1枚脱がせる場合もあります。
ご理解ご協力の程、よろしくお願いいたします。
(ただし、1歳児クラスの子はこの限りではありません。まだ、寒さへ対応力が未発達なことも多いですので、個人差はありますが、無理をせずにいたいです。ですが、2歳児クラスぐらいからは上記方針で十分大丈夫なのかな、と感じております。)
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薄着の話を書いていますが、薄着をすること自体が目的ではありません。目的は「年間を通して、暑さ寒さに耐えられる体を育んでいくこと」です。
そのために、「体をあまり甘やかさずに少しづつ負荷をかける」ことを狙っての行為です。
この夏、僕が生きてきた中で、一番暑い夏だったと思っています。暑すぎました。
7月の1週目から、最高気温35℃~36℃の日が並びました。それからみっちり3か月、最高気温32℃~33℃を下回る日は限りなく少なかった印象です。
昼前になると、外気温が36℃~37℃になっている時も少なくなく、そうなると「体をあまり甘やかさずに少しづつ負荷をかける」のは極めて難しい状況でした。体を守る・休めることを優先せざるを得ませんので。
この3か月間の酷暑で、大人も子どもも、少なからず体にダメージを受けたと思っています。体に蓄積されたダメージは、少し遅れて症状化してきますので、今ごろになって不調を感じている方もそれなりにいらっしゃるように思えます。
そんな状況の中でも、「年間を通して、暑さ寒さに耐えられる体を育んでいくこと」は不可欠です。来年の夏もどれだけ暑いか分かりませんし。
となると、冬場にどれだけ体を鍛えられるかが、とてもとても大事に思えます。その一環としての薄着保育です。
薄着生活を始めた背景やその時感じたことも引用します。(2010年11月9日記)
今までは、薄着・厚着は ご家庭の方針で良いと思い、動きづらいとも思いつつも、もこもこのジャンパーも着て お散歩に出てきましたが、意思を入れて ある程度の服装に統一させていただきたく思います。
私の中で きっかけとなったのは この夏の異常な暑さです。子どもたちは 多かれ少なかれ 体調を崩したと思います。
異常 と書きましたが、これからの子どもたちは 未曾有の温暖化時代を生きていくことになるのでしょうね。そうした環境の変化に極力適応するため、この夏は体をあまり甘やかさずに少しづつ負荷をかけるべく、冷房の使用は最小限におさえました。
冷房使用を良しとするかどうかは 専門家の間でも見解が分かれた様に思いますが、暑くなったから冷房を入れる/入れない の議論の前に、「年間を通して 暑さ寒さに耐えられる体を いかに育んでいくか」に注力したいと思います。これに必要なのが年間を通して体を動かしていくこと、そして冬の薄着 などだと考えています。
園によっては 冬でも半そで短パンで過ごしますとか、中には真冬でも水シャワーをあびたり 冬の高野山でパンツ1枚で雪合戦しました、なんて園もありますが、そこまでしようとは思いません。
ですが、先ほど挙げたぐらいの服装にはしたいと思いますし、他園と比べても妥当なところかな とも思います。元来、子どもは風の子、ある程度寒さには強いですしね。
今まで通り ジャンパーを着て登園いただいてもOKですし、もし熱が上がってしまった場合は抵抗力が落ちている訳ですから迷わずに厚着にします。ですが、少々鼻が出るぐらいでは状況を見つつ、甘やかしすぎない対応で、長い目で見た体づくりをしていきたいな と思います。
「少々な 環境変化にへこたれない体」は 私たち大人からの大切な贈り物のひとつになると信じます。どうぞよろしくお願いいたします。
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これを読んだお母さまから「薄着って 良いのですか?」と単純かつ大変深いご質問をいただきました。私なりの感覚・考え をもう少し整理して書いてみたいと思います。
まず、薄着の目的は体(の芯)を冷やすためではありません。体の芯は 基本的に温めるべきだと考えています。体温が上がれば免疫力が上がる他、体の様々な機能の調子を整える働きもあるかと思います。冷えは万病のもとですよね。
薄着と書きましたが、言及したのは上着の枚数を減らしましょう というだけです。上着の枚数を減らし上下の服のバランスが取れたら と考えております。
東洋医学の基本として「頭寒足熱」(健康にとって頭は冷えている方が良くて、足は温かい方が良い)という考え方があります。私が今回の薄着の話のひとつの根拠にしたいのは この考え方です。現代人は下半身に対して上半身を温めすぎているのではないか、と感じております。
上半身だけ 過剰に温めると「冷えのぼせ」という実は体の芯は冷え切っているのに上半身はポカポカする、という状態になるそうです。この状態が長く続くと体の不調も引き起こす、とのことです。
以前聞いたこんな話が 印象に残っています。ある小学生が、冬場も半そで短パンで過ごし風邪ひとつひかなかったそうです。ですが お母さまがそれではあまりに可哀そうだ ということで、次の年は半そでの上にトレーナーを着せたそうです (下半身は 短パンのまま)。するとどうでしょう、あんなに健康体だった子がその冬は ぐでぐでの体調になってしまったそうです。上下の服のバランスを崩した例 として挙げさせていただきました。
また、体の芯は温めるとして皮膚に刺激を与えることも有効ではないか、とも考えています。乾布摩擦のように物理的に刺激を与える方法もあるでしょうし、薄着で冬の冷気を肌で感じながら、自然に刺激していく方法もあるでしょう。
私は ここ数年、 (きっと心臓に悪いと思いつつも)真冬でも風呂上りに水シャワーを浴びています。体の芯が温まった時、汗腺が開き体内の熱を外に逃がそうとします。この時に水シャワーを浴びると、汗腺が閉じて逆に湯冷めしなくなるそうです。 (効果は 私も実感しています)
あくまで1つの考え方ですが、体の表面を 一時的に冷やすことは体の芯を温めることに矛盾しない、とも言えます。
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ポイントを整理してみると こんな感じです。
・体の芯を温める(冷やさない)事が 最も大切
・そのために 頭寒足温の考え方に従って 上半身を温め過ぎずに上下のバランスをとる
・活動中は 体を甘やかし過ぎずに 寒い中でも元気よく
午睡時は しっかり体を温めて休めるように メリハリをつける
・体の芯を温めるためには 服の厚い/薄い 以上に日頃の生活習慣が大切
(規則正しい生活・食生活・適度な運動・ストレスの少ない生活など)
どうぞよろしくお願いいたします。お読みいただきありがとうございます。
〈給食〉
・にんじんそぼろごはん ・大根入り炒り豆腐 ・まいたけのおみそ汁
〈おやつ〉
・こんぶとおかかおにぎり
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