Nちゃんのお昼寝

感覚・感情メイン

みなさまいつもありがとうございます。

(↑北市川スポーツパークにて)

 

(↑寒い1日につき、体を温めるため、ダッシュします。正面奥に見えるベンチにタッチして…、)

(右側へ反転。右側にあるベンチにタッチして…。)

(↑元の場所までダッシュ。150mはあるだろう距離を、ウォームアップとして7本。1歳児クラス以上全員が走ります。)

 

今日は、5歳児クラスのお昼寝の最終日。

来週からは小学校準備として、お昼寝は”なし”となります。

園によっては、5歳児クラスは春からお昼寝をしない所もありますが、ひだまりではこの時期まで寝るのが恒例です。

 

ふたりいる、5歳児クラスメンバーのひとり、Nちゃん。

彼女の今日の眠りは浅く、30分弱で目が覚めてしまいました。ですが、昨日は時間いっぱいまでぐっすり。

ぐっすりと眠る彼女の姿、脳裏にしっかりと残っています。

 

 

Nちゃんがひだまりに転園してきたのは、1年と少し前。

お昼寝についてお母さまからは、「前の園では、眠れはしませんが、お布団でじっとしてはいられます。」と伺っていました。

 

ひだまりでお昼寝を始めた彼女を見て、思いました。

「う~ん、これでは眠るに眠れないよね。」、と。

体にガチガチに力が入っています。これは”こころにもガチガチに力が入っている”ことも意味しています。

 

お昼寝、”体が疲れるから眠る”と単純に捉える方が多いかも知れませんが、僕はそれだけではないと思っています。

”こころがほぐれていて、安心・安定しているから眠れる”のです。この要素が極めて重要だと僕は考えています。

こころに溜め込んだ気持ちがある時、それに蓋をして我慢をしている時、こころがほぐれているとは言い難く、入眠は難しく感じられるのです。

 

Nちゃん、体力的にまだお昼寝は必要だと思いました。”こころが落ち着きさえすれば眠れる”と確信していましたし、”彼女自身のために寝てほしい”とも思いました。

お昼寝時に彼女の横について、寝かしつけが始まりました。その時のスキンシップやこころのエネルギー交換を大切に考えていましたし、日々の中で彼女と向き合うこと自体を大切にしてきました。

思い返せば、今まで彼女のお昼寝には、かなりのパワーを使ってきました。勿論、嫌々やってきたのではありませんよ。ただ”そうすべき”と思ったからやっただけです。

昨日の記事でも書きましたが、在籍ゼロだった5歳児クラスの学年に、最初にやってきてくれたのがNちゃんでした。

”ひだまり全体の雰囲気を決めるのは5歳児クラス”と言っても過言ではないぐらい、5歳児クラスの影響って大きいです。

”彼女のあり方がひだまりの浮沈を握っている”は、やや言い過ぎだと思いますが、僕としてはそのぐらいの覚悟で彼女と向き合ってきたつもりです。

 

(↑”やどかえ鬼”をやっているところ。)

 

Nちゃん、春が近づくにつれて、少しづつお昼寝ができるようになっていきました。

4月になってGW前には、週5日の内の4日は、1時間以上眠れるようになりました。週5日の内の4日、季節は進んで夏になっても、そのぐらいのペースで眠っていたはずです。

夏が近づくにつれ、寝かしつけをしなくても、自らの力で眠れる日が出てきて、増えていきました。

 

眠れなかった子が自らの力で眠れる、これはすごいことだと思います。

”こころの安定”あってこそですし、彼女がそれを手に入れたのが嬉しくて。

他の職員さんやご家族のみなさまのご協力にも深く感謝しています。

 

彼女が自ら眠れるようになってくると、僕たち保育者の寝かしつけも手離れしていきました。

優先順位的に、もっとパワーをかけるべき領域があって、そちらへシフトしていきました。

すると彼女、以前よりは眠れなくなっていきました。

その後も横にしっかりついて寝かしつけをすれば、もっと寝かせる自信はありましたが、集団生活ですし、それは仕方がないことです。

それでも、こうして最終日近くまでぐっすりと眠れる日があるって、すごいことだと思っています。

 

昨日の記事で、「”地味に”・”当たり前に”を貫いてきて、子どもたちの遊ぶ力が成熟していった」と書きました。

昨日は触れませんでしたが、それは”子どもと向き合う気持ちが根底にあってこそ”のことだと思っています。

 

お読みいただきありがとうございました。

〈給食〉

・精進炊き込みごはん(油あげ・ごぼう・にんじん・干ししいたけ) ・冷奴(コーンと枝豆のナムルのせ) ・高野豆腐とにらのかきたま汁

〈おやつ〉

・こんぶとおかかおにぎり

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