みなさまいつもありがとうございます。
(↑鎌ケ谷市民の森にて、ゆるめに斜面登り。2歳児クラス奮闘中。)
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上の写真は「ひだまりカレンダー」。現小学3年生の代の子たちがつくりました。
一番右側には”今日のひとこと”が日替わりで掲載されます。子どもたちが自分で考えて書いたもので、格言的なものや後輩たちへのメッセ―ジなどバラエティーに富んでいます。
そんな中で、ひときわ異彩を放つのが下の画像のもの。
『げーむはまけるもの』、なかなかインパクトありますよね?(笑)
これは、現小3のSくんが書いたもの。
今振り返っても、彼はなかなかの”やんちゃ”だったなぁ。
そんなことがあったとは忘れていましたが、彼は2歳児クラスでの入園3日目に、”いす取りゲーム”に敗退して暴れたみたい(笑)。
その様子は、ブログ記事(前のブログ記事:開くのに時間がかかります)として残っていました(笑)。
彼は、”勝ち負け”にかなりこだわる子でした。
あまりのこだわりっぷりに、「ゲームっていうのはね、勝つときもあれば、負ける時も必ずあるの! ちょっと負けたぐらいで、いちいち騒いでるんじゃないよ!」みたいに一喝したのも、一度や二度ではありません。
そうした僕の教え(?)が彼の中で格言化されて誕生したのが、『げーむはまけるもの』でした(笑)。
そんな彼のお母さまが、彼の近況を久しぶりにSNSに綴ってくださいました。
その中には「負けることを受け入れ難いのは相変わらずの気質… 今は成長して、周りとの勝ち負けにはだいぶ寛容になったけど、自分との闘いに苦戦して、ある時は怒り、ある時は静かに涙をこぼす。」みたいなことも書かれていました。
「彼もがんばっているんだなぁ。僕もがんばろう。」、そんなことを思ったのでした。
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(↑2歳児クラス奮闘中。)
彼のお母さまが「やっぱりSにとっては、ひだまり!だったなぁと改めて思います」のお言葉と共にリンクを貼って下さったブログ記事がこちら(昔のブログ記事:開くのに時間がかかります)。
これも入園して1カ月も経っていない頃。公園の駐車場から公園に移動する際、お友だちと手をつなぐのを彼は拒否したみたい。その際の僕の心の動きが描写されている記事でした。
この記事を書いたことも忘れていましたが、読み返すとなかなかよく書けているので(笑)、下記にも転載します。
この記事でも書いた、やんちゃな男の子のこと。
やんちゃな子って、何も考えていなくて無茶苦茶なことをする子もいるかも知れませんが、人並み以上に繊細な子も多いように思います。彼もそんなタイプに思えます。
さて、今日は朝から何かと言うことを聞いてくれない彼。とりあえず、言われたことは否定してみたい、そんな感じ。
お出かけした姥山貝塚公園の駐車場から公園までの道路は、通常手をつないで並んで歩いていくのですが、ここでも手つなぎは断固拒否な彼。
職員さんが「これはお約束」だとか「そうしないと危ないから」とか粘り強く話しかけてくれています。しかし、拒否は変わらず…。
彼の姿からは、大人を試す気持ちやお母さまから離れて寂しい気持ち、お友達とうまくいかない気持ち…色々な感情が伝わってきます。拒否したい気持ちも何となく分かるのです。
ですが、その間炎天下で待っているみんなのことも放置する訳にもいかず、公園に移動しました。そして、彼には、約束を守れない人を遊ばせる訳にはいかないこと、だから私と一緒に(遊ばずに)座って過ごさなければいけないこと、伝えました。
強攻策です。当然彼は泣き叫んで抗議しますが、こちらが動じる訳にはいきません。
と言っても、私の内心はドキドキなんですけどね。強攻策ほど責任重大。相手のこころに突き刺さるものが大きいですからね。
怒られたから約束を守るとか、大人の顔色を見て従うとか、そんな子になってほしくないなぁ。集団生活の約束は、怒られる/怒られないとは違う次元にあるものなんだよ。彼はどう感じているのかな?
頭のいい彼のことだから、約束には理由があることもちゃんと分かっているんだよなぁ。ただ、まだまだ自分の都合でルールを破っても大丈夫だと思っているところがある。それは無理なことを体験の中から感じてほしいなぁ。
日陰の遊歩道に腰をおろして、ほぼ無言でみんなのことを眺める彼と私。吹き抜けていく風が妙に爽やかだった。
活動時間のほとんどを座って過ごした彼と私。帰る時間になりました。
てっきり、「じゅん先生なんて、もういい!」みたいな感じで彼はどこかへ走り去るのだろう、と思っていました。が、手を差し出してきた彼。
彼と手を繋いで、公園の出口まで歩く。ドキドキした気持ちが安堵に変わった瞬間。きっと何かが伝わったのだろうな。
安堵したといっても、こころに何かが刺さったことは間違いありません。給食はちゃんと食べられているか・安心してお昼寝は出来るか… その後のウオッチも続きます。こころの影響って、遅れて出てくるものですからね。
私たちが扱っているのは、人のこころ。一問一答のように明確な答えはありません。結果も分かりにくい場合が多いです。
今回の対応もこれがベストだったのかどうかは分かりません。1つひとつがオーダーメード。それが難しい。そしてそれが楽しい。
久しぶりにメッセージをいただいたことで、当時のことを懐かしく思い出しました。
Sくんも・お母さまも・みんなも・僕も・・・、がんばれ~。
お読みいただきありがとうございます。
〈給食〉
・五分つきごはん ・ねぎとかまぼこの卵焼き(ミニトマト添え) ・いなか汁(大根・じゃがいも・玉ねぎ・しめじ)
〈おやつ〉
・お誕生日パンケーキ
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