みなさまいつもありがとうございます。
(↑東中沢ふれあい緑道にて)
ひだまりに転園してもうすぐ半年の、4歳児クラスYちゃんのお母さまから、こんなメッセージをいただきました。
6ケ月が経ち、あたりまえのようにひだまりに通えていることに感慨深くなりました。
(中略)
虫や自然との距離が近くなったことも嬉しいです。
(認可保育園で)大人数で過ごしていた頃は、嫌なことから逃げたり避けたり、ご機嫌をとってもらっていたYですが、ひだまりではそんなことは許されず(笑)ちょうどいい劣等感もしっかり体験し、その分できることや挑戦も増えているように思います。
Yちゃん、前の認可保育園では人気者でクラスの中心人物だったそうです。退園するにあたって、盛大に送別をされてきたそう。
いつも笑顔を絶やさないYちゃん。人当たりもよく、場の空気を読むのもとても上手。優等生タイプでもあり、集団生活で色々な人からかわいがられてきたことも容易に想像できました。
彼女の笑顔、まぁ、かわいいです(笑)。
ですが、どこか表面的な、処世術的な面もあるようにも感じられます。その笑顔に頼って生きていくには、まだ早すぎるよ、さすがに。
彼女と目が合うと、ほぼ100%、満面の笑顔を浮かべてくれました。
ですが、僕はそのまま表情を変えず、彼女を見つめ続けます。
彼女、「あれ? おかしいな?」というような表情を一瞬浮かべ、すぐに笑顔をつくり直します(笑)。今まで、彼女が笑顔を見せれば、多くの人が好意的な反応をしたのでしょうね。
僕はなおも表情を変えずに、彼女を見つめ続けます。彼女は再度笑顔をつくり直します(笑)。
じゅん先生は”あまのじゃく”なんです(笑)。でもね、表面的ではない、互いのこころが震えるような、深いコミュニケーションをしたいと思っているのですよ。
☆

ひだまり入園直後の彼女、自分を中心にお友だちを動かそうとしました。
いい/悪いではなく、彼女にとっては、それが自然だったのだと思います。
入園から1週間以内の出来事でしたが、彼女、お友だちに「Yのために○○を取ってきて!」とお友だちを動かそうとしていました。自分は座ったままで。
この状況に潜む”あやうさ”を感じ取った僕。激しい口調で彼女に詰め寄りました。
「お友だちも・Yちゃんも対等な立場なんだよ! それなのに、お友だちを顎で使うように動かそうとするってどういうこと! それは勘違いだから! 欲しいものがあれば、自分の力で・自分の足で、取りに行きなさい! じゅん先生の目が黒い内は、そんないい加減なことは、絶対にさせないから!」
今まで、大人から本気で叱られる経験をしたことはあまりなかったのでしょう。彼女、それはもう、激しく泣きました。
そうやって泣くのもいい経験だよ。大丈夫、ここから始めていこうね。
☆

その後の彼女、ひだまりの中で絶対的な中心になることもなく、ひとりのメンバーとして、日々を過ごしています。
ひだまりの子どもたち、シンプルに”子ども”を生きている度合いが高いです。
なので、ひだまりで中心になるには、”圧倒的に遊ぶ力が高くて、面白い遊びを見つけられる”とか、”圧倒的にこころが優しい”とか、シンプルだけど根源的な要素が必要だと思うのです。小手先では中心にはなれません。
ましてや彼女、ひだまりの遊びの中心である、虫や自然が苦手な状態で入園したのですから、すぐに中心になれるはずはないのです。
彼女のことは特別とは思いませんが、彼女にもまた、磨けば光る原石の様な感覚がたくさん眠っていること、感じている僕です。
今は焦らずに、自分を一歩一歩磨いていってほしいと思っています。
そんな彼女、「寝かしつけは、じゅん先生(のトントン)が一番気持ちがいい。」、と言ってくれているそう。嬉しいな。
ひだまりで素敵な体験を、たくさんしていこうね!
お読みいただきありがとうございました。

〈給食〉

・五分つきごはん ・ちくわと大豆の煮物 ・大根とわかめのおみそ汁 ・きんぴらごぼう
〈おやつ〉

・こんぶとおかかおにぎり
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