イチフナ吹奏楽部に衝撃を受ける

感覚・感情メイン

みなさまいつもありがとうございます。

(冒頭の写真、園庭に自生するニラの匂いをかぐKくん(笑))

 

(↑ひだまり産の完熟梅、匂いをかいだり・実を取り出してみたり。)

(↑2歳児クラスNくんが小脇に抱えるのは、ヤブガラシのつる。何だか笑える。)

昨日日曜日、『いちばごはん』(子ども食堂・コミュニティ食堂)に参加してきました。

食事前の活動は、2月の時に続いて、市立船橋高校ツアーでした。

 

 

今回は野球部を見学させてもらったり(上の写真)、女子バスケットボール部の試合を見学させてもらったり(下の写真)。

 

ですが、今回の目玉となったのは、吹奏楽部。

上の写真、ヨサコイの演舞を見せてもらっているところ。彼らは6月に北海道で開催される大会に参加するそうなのですが、その最後の追い込みとして、2泊3日で学校に泊まり込む合宿中でした。

僕は最初、”踊って歌うヨサコイ”と”吹奏楽部のイメージ”がどうも結びつかなくて、「彼らは何部ですか?」と聞いてしまいました(笑)。

イチフナの吹奏楽部、何かが違う!

 

その後、僕たちも体育館のフロアに案内され、簡単な踊りを彼らと一緒にやった後に、吹奏楽部と”いちばごはん”で合同レクをやることに。

最初に書いてしまうと、吹奏楽部のノリの良さは尋常ではありませんでした。率直に「本当にアホ!(いい意味で)」だと思いました。

レクのゲームは「もうじゅうがり(猛獣狩り」「ジャンケン列車」と続きました。歌って・踊って・走って・笑って…の彼らのパワーが凄すぎ。

 

(↑「じゃんけん列車」、最後に残った3人が中央に集まっての決勝戦!)

 

吹奏楽部員100人以上と”いちばごはん”の50人以上、200人近い人数で「ジャンケン列車」をしたんですよ!

正直、「ゲームが成り立つはずがない!」と僕は思っていました。人数が多ければゲーム時間が長引き、ダレると思ったのです。

ですが、まったくダレることなく、彼らは全力でじゃんけんをし続け、本気で喜んで・悔しがって、盛り上がったまま最後までやり切ってしまいました!

 

「じゃんけん列車」ひとつをとっても、僕には衝撃的でした。

ノリとしては、”僕の若かりし頃、まだ大らかな時代で、飲み会で一気飲みコールが続き、急性アルコール中毒の搬送がバンバンと起こっていた懐かしき大学生時代(汗)”に近かったような。それをノンアルコールで実現するとは(笑)。

 

 

そして、イチフナ吹奏楽部員と”いちばごはん”のメンバー合同での食事タイム。

吹奏楽部員は部員のお母さま方の作ったまかないを、”いちばごはん”のメンバーはいちばごはん用のお弁当を食べます。

 

先程は彼らのノリの良さを強調し過ぎたかも知れませんが、”ノリが良い”を言い換えると”それぞれが主役として、今を生きている”ということです。

そして、色々な部員とお話させてもらいましたが、僕には最後まで誰が3年生で誰が1年生か分かりませんでした。それだけ、3年生が威張っていないということ。それだけ、1年生が委縮していないということ。

ともかく雰囲気がものすごくオープンなのです。

僕にはこれが衝撃的で、衝撃を超える”違和感”として、その後も僕の中に残り続けました。

 

”いちばごはん”の開催場所である”市場カフェ”のオーナーであり、現イチフナ高校PTA副会長でもある山崎さんに教えてもらいました。

吹奏楽部には高橋先生という有名な先生がいて、「高橋先生のもとで吹きたい」という想いをもって、県内から部員が集まってくるそう。

高橋先生の求心力によって、部の雰囲気が創られているみたい。

(↑ごはん中のNちゃん。箸を上手に使う3歳に、吹奏楽男子部員から驚きの声が(笑))

 

その後、イチフナ吹奏楽部と高橋先生が特集されたYouTube動画を観ました。

観て分かりました。吹奏楽部のオープンな雰囲気は、偶然ではなく必然的に創られていたことが。

以下、動画で響いた部分を書き起こしました。

・3年生53人が退部者なしで定期演奏会を迎えた。これは、誰一人自分を諦めずに、お互いがお互いを認め合った必然の結果。

・高橋先生は、バンドの中で徹底的にコミュニケーション能力を育てている。生徒同士が本気で関わる。先生と生徒が本気で関わる。

・その中で、”他人を認めて受け入れ””自分自身を認めて受け入れ”自己変革をさせていくという、教育のスパイラルを具現化している。

・自己を肯定することの重要性

・人はどんな時に幸せを感じますか? →人に認められた時

・「コンクールメンバー選抜のオーディション制は絶対反対」 もしうちがオーディションをしていたら、こんな人間関係は築けない。(オーディション制は)「教育が人を認める」という観点から考えたら、大きく外れている。

・どうやったら自己肯定感を子どもに持たせられるということを、親も教師も地域社会も、そういう観点でものを考えていかないと、変わらない。

・音楽の部活って、人を蹴落としたり・人を切ったりするのではなく、どうやってみんなでフォローし合うかをやっていくことに、エネルギーを注ぐべき

・”話せば分かる”ことを認めないと、戦争を認めることになる。これは極論じゃないと思う。学校教育がミクロの単位から、話せば分かることを学んでいかないと、マクロになった時、戦争は起こると思う。

僕が感じた、尋常でないノリの良さも・それぞれが主役として、今を生きているのも・3年生が威張っていないということも・1年生が委縮していないということも・全体のオープンな雰囲気も・・・、部員1人ひとりが真に認められ・大切にされている中で自然に醸し出されていった雰囲気でした。

そして、イチフナ吹奏楽部が目指している方向性は、ひだまりが目指すものとも、多分”いちばごはん”が目指すものとも大きなズレがないことも分かりました。だからこそ、僕にとってもあの場がとても居心地がよく・楽しかったのだと思いました!

部員150人ぐらい・親御さんも含めると500人近く?のコミュニティであっても、理念とそれに伴う運営がしっかりされていれば、素敵な場を創っていけることも実感として分かりました。

 

お陰さまで、素敵な体験をさせてもらいました。

お読みいただきありがとうございます。

 

(↑再び今日の園庭)

〈給食〉

・五分つきごはん ・高野豆腐のツナ煮 ・小松菜と玉ねぎのおみそ汁 ・さつまいもの塩はちみつ煮

〈おやつ〉

・コーンおにぎり

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