”根っこちゃん職人”の誕生(卒園作業)

感覚・感情メイン

みなさまいつもありがとうございます。

(↑躍動感! 姥山貝塚公園にて。)

(↑じゃがいもを植え付けているところ)

 

3月11日の記事「卒園”作業”:畑とその周辺を整える」のその後について。

 

卒園作業前半は、畑の周辺部分の笹刈りをひたすらやりました。後半は、畑スペースの”笹の根っこの除去”を。

そして、上の写真のように、5歳児クラス+来年度最高学年となる4歳児クラスで、じゃがいもの植え付けをしました。

記念樹も用意してありますので、最終日である明日、植え付けたいと思っています。

 

特に思い出深いのは、畑スペースの”笹の根っこの除去”の仕事。

とっても大変で地道なのですが、「卒園前にもうひとつ、一緒に楽しいことをやろうよ!」、そんな時間となりました。それが何より嬉しいです。

 

ひだまりの畑、基本は無農薬・無肥料、そして”不耕起”の自然農法スタイルです。

”不耕起”とは、耕さないこと。あえて耕さないことで、植物の根っこが自然に作り上げた、土の中の団粒構造(土の中に適度なすき間があって、植物の生育に適した状態)を崩さないのがポイントです。

なので、基本根っこも取り除きません。ですが、”笹の根っこ”だけは例外と考えています。

”笹の根っこ”の繁殖力はあまりにも強く、放っておくと、土の中のいたる所に根を張り巡らせてしまい、野菜たちの生育を妨げてしまうからです。

なので、”笹の根っこ”だけを狙って除去する、そんな作業が発生します。

 

この”笹の根っこ”の除去が本当に大変。

笹の茎の部分を素手で引っぱっても、基本、根っこごと引き抜くことはできません。根っこが土の中にあまりに強固に張り巡らされていますので。大人の僕でもほぼ無理ですので、幼児には絶対無理と言ってもいいほど。

生え際を鎌で切っても根っこは残りますので、最低10㎝以上は土を掘って、根っこを引き抜きたい(もしくは切除したい)ところ。

これらの作業が、子どもたち、びっくりする程、上手になりましたよ。

 

技術が求められ・しかも重要なのは、生え際で刈られてぱっと見分からない”笹の根っこ”を発見すること。

軍手で土の上を優しく撫でていると・もしくは鎌の腹の部分で土を撫でていると、ちょっとした”出っ張り”を感じることがあります。それが”笹の根っこ”の生え際部分なのです。

「鎌の腹の部分で土を撫でる」、僕が15年以上の経験の中で自然に身に着けた方法ですが、彼らは僕をまねて、器用に根っこの生え際を発見するんです!

 

根っこを発見して、大変な思いをして根っこを掘り出す。立派な根っこが取れると嬉しい。宝探し遊びのような感覚なのでしょう。子どもたちの目がキラキラ輝きます。

僕が根っこのことを「根っこちゃん」と呼んでいると、彼らもその呼び名を気に入ったみたい。「根っこちゃん」を連呼する子どもたち(笑)。そして新たな「ねっこちゃん」探しに勤しむのです。

”根っこちゃん職人”の誕生です(笑)。

 

そんな感じに、卒園前の楽しいひと時を過ごさせてもらっています。

お読みいただきありがとうございます。

(姥山貝塚公園、オオイヌノフグリが咲き誇っていました。)

 

〈給食〉

・麦ごはん ・にらとひき肉の卵焼き ・キャベツのおみそ汁 ・にんじんとまいたけの煮物

〈おやつ〉

・こんぶとおかかおにぎり

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