それぞれのチャレンジが際立った山行に(チャレンジ登山、塔ノ岳・大倉尾根コース)

感覚・感情メイン

みなさまいつもありがとうございます。

 

有志でのチャレンジ登山として、関係者15人のグループで神奈川県丹沢の塔ノ岳に登ってきました。お陰さまで今年も全員で山頂に立つことができました。

登り4時間15分強、下り3時間半強。行動時間は8時間近く。大人も子どもも、本当によくがんばりました!

登山イベントの際は、大抵は山頂での登頂写真を冒頭に載せています。ですが、今回は下山時のものにしました。

それぞれが、やり切った後の穏やかな笑顔を見せてくれていて、とっても素敵です。今回の山行を物語るような1枚に思えています。

 

”やり切った後の穏やかな笑顔”と書きましたが、参加のみなさまにとって、それぞれのチャレンジがあったように感じています。

雨天中止のイベントですので、雨が降ってしまえばそれでおしまい。当初の天気予報では雨っぽかったのですが、本当に行けてよかったです!

山の中腹以降はガスに覆われて眺望はありませんでしたが、行けたこと自体がありがたく、素敵なことだったと思っています。

(↑山頂での1枚)

(↑晴れていればこんな感じなのですけど。機会があれば、また行きましょうね。)

 

【それぞれのチャレンジのストーリー】

 

M先生は去年に続いて2回目の塔ノ岳。登った経験はありましたが、今回は不安もありました。

大菩薩嶺登山の時は、途中に軽い貧血を起こしてしまい、登頂を断念することも考えました。結局、症状は回復してみんなと一緒に登ったのですが、荷物を他の人に持ってもらう時間帯もありました。

先日の5歳児クラス挑戦登山で筑波山に登った時は、序盤、子どもたちの不安定なペースに合わせて消耗してしまい、座り込んでしまうこともありました。

そういったことが続いていただけに、今回も登山中に体に変調を起こす不安があったかと思います。ですが、今回は気力十分で歩き切りましたし、途中できつくなったSくん(小1)の荷物を持ってあげることもできました。

 

K先生、塔ノ岳クラスの標高差の登山は初めてとなります。

幼少期におばあさまと鳥海山に登った体験があり、登山にポジティブなイメージを持っている彼女。ですが、日常的に運動をしている訳ではないそうです。

M先生同様、筑波山では子どもたちのペースに巻き込まれて、座り込む場面も。

彼女自身も登ってみなければ分からない不安もありましたが、無事に完歩することができました。

筑波山にもまた行ってみたい。他の山にも。と、登山に前向きになっています。

 

Sくん(小1)のお母さま、今回一念発起をして、参加してくださいました。

「今の自分に塔ノ岳は登れるのか?」という不安もあったみたいですが、参加を決めてからは、定期的にトレーニングを始められました。

僕の知る限り、最も計画的に準備を積み重ねてきたのが彼女だと思います。

それを知っていただけに、雨が降らずに無事にイベントが開催されて、彼女には登山のスタートラインに立ってもらいたかったです。登れても、たとえ登れなくても、きっと彼女のためになるでしょうし。

そんな彼女ですが、最後尾から一歩一歩たしかめるように歩き、無事に完歩しました。「自信になりました。」と爽やかな笑顔で語ってくれました。

 

続いて、彼女の息子Sくん(小1)のこと。

彼は去年の5歳児クラス挑戦登山を完歩しましたが、「登山はもういい!」と思ったそうです。

その後の陣馬山・浅間嶺・大菩薩嶺の、どの登山イベントにも参加することはありませんでした。

ところが今回、突然チャレンジ登山に参加する気になったそうです。大変なことを承知なうえで。

僕としては「いきなりチャレンジ登山?」とも思いましたし、「今回で本当に登山が嫌いになってしまったら…。」と思う面もありましたが、予定通り参加してくれました。

登山序盤から終盤近くまで、彼はもっと速く歩きたくて、先頭でスローペースをつくる僕を追い抜かそうとしてきました。そんな彼を終始なだめていたような気がしています。

ですが、登りの最終盤、彼は突然変調をきたして最後尾へ。弱気になる彼の姿も見ましたし、荷物を持ってもらったりもしましたが、それでも自分の足で山頂に立ちました。

彼が今回の登山をどう思ったのかは分かりませんが、やり切ったことは成功体験として残るんじゃないかな。

 

Mちゃん(小4)・Hくん(小2)とご家族は、皆勤賞4回連続でのチャレンジ登山への参加。経験は十分です。

ですが、最近は、登山でネガティブに思える出来事が続いていました。

大菩薩嶺登山では、行きのバスで車酔いになり、登山を断念して引き返しました。お盆の家族登山でも、車酔いで登山を断念したとか。

そして今回、現地へ向かう途中の東名高速で事故渋滞に巻き込まれ、現地到着が約1時間程遅れ。一行を追いかけての登山となりました。

途中でお母さまがやや不調となり断念も考えたそうですが、無事に家族4人で登ってきてくれて、山頂で合流することが出来ました。

ネガティブな流れを払拭する登頂だったのではないでしょうか。

 

(↑標高600mの見晴茶屋から。朝は気持ち良く晴れていました。)

(↑標高1.200m付近より。一瞬ガスが晴れかけて何となく景色が見えた瞬間の一枚。その後すぐにガスに覆われ、何も見えなくなりました。)

(標高1,300m、花立山荘前にて休憩中。)

(↑晴れていれば、こんな絶景なんですけどね。昨年12月、佐田が個人登山時に撮影。)

 

記事「ふたりとも、チャレンジ登山で限界突破だ!」でも書いた、5歳児クラスNちゃん・Sくんのはなしです。

 

Nちゃん、”集中して登り続ける姿”がともかく印象的でかっこよかったです!

無言で・表情を変えずに・僕の後ろについて淡々と歩を進めるNちゃん。その姿を見たお母さま、思わず「集中している!」と呟かれました。そして、(彼女に聞こえて)彼女がペースを乱さないように、口をつぐまれました。

疲れた時にも、無言になったり・無表情になったりしますが、今日の彼女はそれとは違いました。彼女のやる気と気合いが、前を歩く僕の背中にもしっかりと伝わってきましたもの。

彼女にとって、すごい成功体験になったように思います。また、彼女のお母さまにその姿を見ていただけて・喜んでいただけて、僕も本当に嬉しかったです。

 

Sくん、比較的早い段階から、きつそうにはしていました。まだ1割も進んでいない段階から、ペースが不安定になったりも。

そんなSくんも勿論完歩したのですが、彼は体力そのものがないというより、”体力・集中力の持続が課題”なのだと思います。

その意味で、8時間にも渡って、多少波はあれど大崩れすることなく、体力・集中力を持続させたことは、彼にとってすごい経験になったように思っています。

残り半年のひだまり生活においても、大きな自信になってくるように感じています。小学校での学習などにおいても、集中力の持続は活きてくると思います。

 

これも、Nちゃんのお母さまが、Sくんのお父さま・お姉さまが同伴してくれたからこそ、実現したことです。

5歳児クラス挑戦登山の延長戦ができて、本当によかったです!

 

また、Nちゃんのお母さまがすごく楽しそうだったのも、嬉しかったです。

Sくんのお父さまと1日がっつり一緒にいられたことも。

 

(↑下山は少しゆるく、それぞれのペースで下る感じで。)

(↑K先生、木の実のリースを購入。)

 

例年以上に、それぞれのチャレンジが際立った山行になったように思えました!

お読みいただきありがとうございます。

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