その泥くささがカッコイイぞ! おめでとう、Sくん。

感覚・感情メイン

みなさまいつもありがとうございます。

《入園説明会(要予約)》
 2024年7月27日(土)の9時半から・9月7日(土)の9時から、開催いたします。
 詳しくはこちらをご覧ください。

(↑行田公園の芝生を走る!)

(↑目的地は正面の木陰ゾーン。)

(↑木陰ゾーンは吹き抜ける風がとても爽やか。快適に過ごせます。)

(↑日陰から眺める夏空も美しい。)

 

今日は、5歳児クラスSくんのことを書きます。

 

Sくん、この春4月に転園してきてくれました。5歳児クラス春からの入園は、ひだまり史上2番目に遅い入園となります。

一般的には、転園は高年齢になればなる程、子どもにとっては大変な側面も増えてくるように思えます。

そんな中で入園を決断くださったこと、今ご一緒できていること、深く感謝しております。

 

昨日の記事では、Sくんとは別のHくんの、”集団に擦り寄ろうとしない”一面について触れました。

Sくんの場合は、前の園での経験や・本人の性格的なこともあって、やや集団に振り回されるような一面が強く出ているように感じてきました。

それは大人も含めて、多かれ少なかれ誰にでもある一面だとは思います。ですが、やはり基本は”個”だと僕は思っています。

押し付けてはならないのでしょうが、「Hくんには、幼少期の今、周りのことなんて気にしないで、思いっきり自分の内面に集中してほしい。」、僕はそう思っています。

彼のお母さまと意見交換をしたこともありますが、お母さまも似たようなことを考えておられるみたいでした。

 

そんな彼が、今日の行田公園で、上の写真の”助走をつけて木に跳び乗る”チャレンジ”をしました。

挑戦を続けたのは、実質彼ひとり。周りの動向なんて目もくれずに、自分で定めた遊びにひとり集中する。そんな姿は、入園してから少し前まで、ほぼ見ることはありませんでしたので、僕としても大注目です。

 

”助走をつけて木に跳び乗る”、体の動きとしては”跳び箱”にとても近いです。

助走の前方方向への運動エネルギーを、踏切動作によって、上方向へのエネルギーに変換させる。腕をピンと伸ばす動きで、体をさらに引き上げる。

成功するとどんな感じになるか、この動画をご覧ください。試技をするのは、現小学2年生のあさはちゃん。

成功動画を観ると簡単そうに見えますが、実際けっこう難しいです。その難しさのウンチクを書いたのが、この記事(前のブログ記事:開くのに時間がかかります)。よろしければ暇なときにでもご覧ください。

 

このチャレンジ、助走や踏み切りに躊躇があると、まず成功しません。失敗例の動画はこんな感じ

そして、失敗を重ねれば重ねる程、痛い(笑)。木の間にねじ込もうとした腕が、失敗してずり落ちる際に擦れるのです。今日のSくんも擦り傷たくさんで、かなり痛かったはずです。

にもかかわらず、ひとりきりで夢中で試技を続けるSくん。

在園が長い子は、下級生時代に上級生の挑戦を見たことがあるのですが、Sくんにとってはその経験もなし。一応、簡単な理論は僕が説明をしましたが、彼にとっては手探りが続いたことでしょう。その状態で挑戦を続けたのも、すごいことだと思います。

 

そんなSくん、ついに試技を成功させてしまいました。

正直、今日いきなりできるようになるとは、僕は思っていませんでした。子どもの力ってすごい、と改めてです!

成功したのは1回だけですが、一度できてしまえば、もう一度成功させるのはさほど難しくないように思えます。

 

さて、見事に試技を成功させたSくんですが、あさはちゃんの成功動画ほど、フォームはきれいではありません。

踏み切りの強さも、腕を使った体の引き上げも、ほんの少しだけ足りていない感じ。となると、結果、上の写真のように体が木につっかえたような形になります。

OBたちの挑戦をたくさん見てきた僕の経験上は、体が木につっかえた時点で失敗は確定です。いくらもがいても、その先に進めたOBはいませんでした。

ですがSくん、上記の状態から、体をねじ込んで・ねじ込んで・ねじ込んで、成功させてしまいました。どうやったらそんなことが出来たのか、僕には分かりませんが、成功です!

下の2枚の写真を見てください。

 

体を何とかねじ込んだので、2枚目の写真から想像できるように、向こう側に頭から落下しました。

決して笑いを取りたい訳ではないのですが、そのシーンを見ている時、”クマのプーさん”のシーンが頭に浮かんだ僕なのでした。

 

歴代の中で、最も泥くさい成功だったと思います。

でも、その泥くささがカッコイイぞ!

 

Sくん、ものすごく喜んでいましたし、きっと素敵な成功体験になったのだと思っています。

おめでとう、Sくん。そして、ひだまりを信じてくださるご両親にも、「おめでとうございます!」と言いたいです。

お読みいただきありがとうございます。

 

(↑カブトムシを愛でるFちゃん。)

〈給食〉

・五分つきごはん ・油あげとキャベツの煮びたし ・かぼちゃのおみそ汁 ・もやしとインゲンのそぼろ炒め *インゲンは園で収穫したもの

〈おやつ〉

・コーンおにぎり

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