「僕はそれが嬉しい!」

感覚・感情メイン

みなさまいつもありがとうございます。

(↑園庭のひとこま)

 

 

昨日3月20日(祝)、お陰さまで卒園式を開催することができました。 

式の中では、卒園証書を渡す際、僕が卒園児1人ひとりのメッセージを伝えます。当日Sくんに伝えたメッセージに関連して書きたいと思います。

 

記事「”地味に”・”当たり前に”を貫いてきて」にも関連するのですが、Sくんに対してこの1年、”地味に”・”当たり前に”を貫いた結果のはなしです。

(あくまで僕視点の捉え方ですが、)彼の”力が抜けて自然体”な姿に接するシーンがものすごく増えたと感じています。

 

”力が抜けて自然体”な姿、その人本来の魅力が輝いていて、美しいと思います。

彼の美しさをたくさん感じることになった僕。彼のことを自然とリスペクトするようになっていきました。

「彼のことを信じなきゃ!」と自分に言い聞かせた訳ではありません。気付けば彼のことを信頼するようになっていました。彼のことがより好きになって、彼のことをもっと知りたいと思うようになっていました。

 

あくまで僕の心の動きの話ですが、彼と1年生活を共にする中で、僕自身がそう感じられるようになっていきました。

「僕はそれが嬉しい!」、と彼に卒園式の場で伝えました。

1年前、手探りで彼との関係をスタートさせた際には、想像すらできなかったことです。

 

 

一昨日の給食は”炒りおから”でした。

炒りおから、ひだまりの給食の中では人気のない方、かな。おからの中のシイタケを、苦手としてる子もそこそこいますし。

そんなこともあって、本人の申告や保育者の見立てで、無理なく完食できる量にすべく、お皿のおからを(箸をつける前に)減らすことをしました。

その減らしたおから、廃棄した訳ではありません。ほぼすべて、Sくんのお皿に追加しました(笑)。

結果、Sくんのお皿は超山盛りに。平均的な量の4~5倍ぐらいあったと思います(笑)。

 

Sくん、この1年を通して、誰よりも給食をよく食べます。好き嫌いもありません。

ですが、それだけでは彼に4倍も5倍も盛りつけようとは思わなかったはずです。

 

1年前の彼、”一番に食べ終わらなくちゃ!”・”おかわりをしなきゃ!”という強迫観念(?)がひだまりで一番強かったと思います。

結果、よく噛まずに流し込むように食べて、とりあえず毎日おかわりをします。僕には、彼が心から喜んでそうしているようには思えない面がありました。

「おかわりなんてしなくていいから、大切に食べてほしい。」、と思う僕がいました。

 

今の彼、にこにことよく噛んで笑顔で食べます。会話も楽しみながら、ゆっくり食べます。

こう書いていると嘘みたいですが(笑)、本当の話です。

これも”力が抜けて自然体”だからこそ、可能なのだと思っています。

”今のSくんだったら、食物を大事に・おいしく食べてくれる”、そんな信頼が僕の中で自然にあるので、安心していくらでも盛りつけられるのです。

もし”Sくんだけズルい!”と言う子がいれば、「Sくんぐらい、食物を大事に・おいしく・好き嫌いせず・いつもたくさん食べられるのならば、同じようにいくらでも盛ってあげるよ!」、と自信を持って言えると思います。

 

今日の3~5歳児クラスのお昼寝前の絵本の読み聞かせ、”へんてこもり”シリーズの第三弾の「へんてこもりのなまえもん」でした。待望のお話で、みんな大喜び。

ですが、読み聞かせの予定時間は10分ぐらいなので、「今日はそんなにたくさんは読めないよ!」と事前に予告をしておきました。読めるのは四分の一ぐらいかな?

 

結果的に15分ぐらい読みました。ですが、僕が「今日はここまで!」と言うと、先が気になるみんなは大ブーイングです。

「短いよ!」とか「あと3ページ!」とか、言いたい放題が止まらない状態。

気持ちは分かるけれど、だからこそ事前に予告をしていたのですけどね。

そんな中、Sくんだけは落ち着いてこう言ったのです。

「”あまり読めない”と言っていた割には、たくさん読んだと思うよ!」、と。

 

1年前のSくん、周りの雰囲気に引っぱられやすい気質・性格が強かったように思えます。自分の気持ちをおさえたり・切り替えたりすることも苦手に思えました。

たった1年で、これらが完全に変わった訳ではありませんが、みんなと違う意見・感覚を堂々と発言する彼の姿に、たしかな成長を感じました。

そして、彼との信頼関係も深まっていくのでした。

 

繰り返しになりますが。

彼の美しさをたくさん感じることになった僕。彼のことを自然とリスペクトするようになっていきました。

気付けば彼のことを信頼するようになっていました。彼のことがより好きになって、彼のことをもっと知りたいと思うようになっていました。

あくまで僕の心の動きの話ですが、彼と1年生活を共にする中で、僕自身がそう感じられるようになっていきました。

「僕はそれが嬉しい!」

 

お読みいただきありがとうございました。

〈給食〉

・五分つきごはん ・豆腐と春雨の炒め煮(合びき肉・小松菜・にんじん) ・コーンと枝豆のおみそ汁 ・大根のおかか煮

〈おやつ〉

・五平もち

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